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お知らせ

医療過誤事件について、弁護士はどのような手順で作業を進めるのでしょうか?

2016年05月23日
  1. 診療録等の入手
     病院に医療ミスがあったかどうかを判断するためには、診療録・検査記録・画像などの資料の入手が不可欠です。これらの資料の入手方法としては、病院から開示を受けて入手する方法もありますが、病院による診療録等の改ざんのおそれがある場合には、証拠保全の申立て(民事訴訟法234条以下)を行うことが必要となります。

  2. 医学文献の調査・協力医から医学的知見を得る
     上記のように、医療ミスがあったかどうかの判断については、医学的知識が必要となりますから、自ら医学文献を調査すると共に、患者側の立場に立って医学的見地からアドヴァイスをして下さる協力医と面談してお話を聞くことになります。 

  3. 病院と示談交渉
     協力医との面談の結果、病院に過失があり、結果との間に因果関係があると考えられる場合、損害額を計算し、病院側に損害賠償請求を行います。病院側が交渉に応ずれば、示談交渉を行うこととなります。

  4. 調停・訴訟
     裁判外の損害賠償請求に対し、病院が回答しなかったり、示談交渉に応じない場合、次の手段として、調停・訴訟等を行うことになります。調停とは裁判所で話し合いを行う手続きです。これに対して、訴訟とは請求が認められるかを裁判官が証拠に基づいて判断する手続きです。どの手段に拠るかは、過失・因果関係の立証の難易等の観点から判断します。
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